Piece Of My Wish

先日、練習会の記事を書いた時に少し触れた「かつて嫌な思いをしたこと」…

哀しくて、腹立たしくて、いつまでも頭にこびりついて離れない、しつこい感情でした。それだけ「酷い！」と思えるようなことでした。

でも、あの練習会で、払拭された部分は大きかったデス。
更にそれは、ある人の言葉によって決定的に吹っ切れるきっかけとなりました。

「もう起ってしまったものは仕方ない。だからそれで嫌な思いをしたなら、その分元を取らなきゃ。『いい勉強させてもらった』と、むしろありがたく思った方がいいよ」

それは普段なら、簡単に分かりそうなことでした。
でも一つの思いに囚われているうちは、気付かないもののようデス。
なのでこの言葉は、キアラにはものすごく新鮮に聞こえたのでした。

キアラは起ってしまったことを、事実として受け止められなくて、何とかしたいと思っていたようデス。
言われて初めて気付くとは、如何にその思いが強く、囚われていたかということになるデス。

今までも、数少ない友人に聞いてもらったり、ピアノを弾いたりして、周囲の人やものに随分助けられてここまでやって来ましたデス。
もう出口のすぐそこまで来ていたのでしょう。暫く前なら、あの言葉でさえ素直に聞けなかったと思うデスから…

背中をぽん、と押されて、すっと外に出ることが出来た、という感じデス。

今までキアラを支えてくれた人やもの、そしてあの言葉をくれた人に感謝デス。

忘れることは出来なくても、思い出さなくはなるデス。
もう、振り返りません。