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「ひとつの音の美しさと正しさに目覚める。」

帯に書かれた、この言葉に惹かれて買った1冊。

タイトル通り演奏の基礎が書かれた本です。
1.2cmと薄く、内容も非常にシンプルです。

しかし、シンプルながら的確なアドバイスが書かれています。

第1章は、ピアノを弾くときの姿勢、手の使い方、レガートやスタッカート、様々な奏法(音階・半音階、オクターブやアルペジオなど)といった、演奏に関すること。
レッスンを受けている人であれば、体で覚えた感覚と結び付けるようにして読めば、言葉と感覚が上手い具合にリンクして、より一層理解が深まるような気がします。
独学であれば、理屈を覚えておけば、後で誰かに教わったときや人の演奏を見ながらそれを思い出し、理屈→感覚のリンクが可能になると思います。
特に手首の使い方や、姿勢のとり方は注目すべき点で、図解されていたり写真を使っていたりするので、自分でチェックするのにも役に立ちます。

第2章は読譜、感情移入、暗譜、初見、練習スケジュールの立て方など、音楽的な素養に関すること。
そして、音楽を学ぶ基本姿勢、肉体的な条件、精神的な条件など、根本的なものを説いています。
この章には、著者である中山靖子さんが、ご自分の生徒さん達(小学校高学年くらい)に配っていた、ピアノを学ぶ日々の心得を書いたものがそのまま掲載されています。
30年くらい前のものなので、時代に合わないかもしれませんが…と書いてありますが、現在においても大いに役立ち、時には忘れかけていた大事なことが書かれていたりしています。
たとえば、外見上のことにかんしては、「丈夫な体であること」と書かれ、「学校から帰ったらよいおやつをいただくこと」とあり、パンや牛乳、バターなどの栄養のあるものが挙げられています。
「清潔であること。ピアノに向かう前には石鹸で手を洗うこと」
「落ち着いた優美な、謙虚な、礼儀正しい動作を身につけること」
「想像力の豊かな、感受性のある、心の温かい人になりましょう」
「学校の学課の成績はなるたけ上位になること。しかし、一番、二番を争うようなことのための特別の勉強は、ピアノを専門にしたい人は、あきらめてよろしい」
など、ピアノに関することはもちろん、日々の生活の姿勢や、学校での勉強の話にまで及んでおり、ピアノを学ぶことにより生活態度もよりよくできるという雰囲気になっています。
これはなかなか、興味深いですよね。

第3章は、中山さんが師事した先生たちのことが書かれていて、クロイツァー、ギーゼキング、テーンベルクといったような名ピアニストとのエピソードが挙げられています。

短く、さりげない文章の中にも品のよさを感じ、ピアノを通して人としての品格も学べるようになっているこの本は、当たりだなと思っています。

ピアノの傍らに置き、迷いや悩みを生じたときには、手に取りたいと思う1冊です。

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やっと読了しました~
相変わらず読むのが遅い私です

金子さんの「ベルガマスク組曲」のプレリュードの演奏を聴いて以来、
「もっと音を磨きたい!」
「曲のことや、ドビュッシーのことも知りたい!」
と思うようになり、購入した1冊がこれです。

青柳いづみこさんは、「レッスンの友」定期購読時代に、何度かお名前を拝見したことがある程度で、実際に書籍を読んだことはありませんでしたが、この本を読んでみて、何というか非常に親しみやすい、きさくな文章を書かれる方だという印象を受けました。
そしてまるでドビュッシーとお友達だったかのような雰囲気が致します
あとドビュッシーの好んだ絵画が口絵になっており、嬉しいものがありました。

もちろん、作品のエピソードや奏法、タッチの使い分けやペダリングなど、非常に分かりやすく、イメージとしてとらえやすい表現で書かれており、なかなか興味深い内容になっています。
ヘンレ版と安川版の指使いを比較し、旋律重視か響き重視かを解釈する項目は面白いものがありました

私が驚いているのは、ドビュッシーと19世紀末文化の密接な関係について書かれていたことです。
よく考えてみれば、ドビュッシーってちょうど19世紀末に作品書いて出してるんですよね。
それに、ヴェルレーヌなどの世紀末に活躍した詩人たちと交流もあったし、彼らの詩で歌曲作ってるし、なるほどなぁ、という感じです。
そういえば大学の頃、ヴェルレーヌ・ボードレールは読んでいたし、卒論の題材にはイギリスの世紀末文学を取り上げたりして、その世界には惹かれた記憶があります。
二つの心惹かれる世界が結びつくものであったと知り、さらに興味深く思っています。

作品にはその時代特有の背徳の香りはしないものの、美しい色彩の中に時々垣間見える翳りのようなものがそれだとすれば、ドビュッシーの違う側面を感じることが出来るのでしょうね。

「ベルガマスク組曲」の説明を読んで、これまで持っていた「月の光」のイメージが変わったりしました
これはこの本を読んで自分が勝手に持ったイメージですが、

優雅な貴族の仮面舞踏会…
マスクをつけ、美しい衣装に身を包んだ人々が笑いさざめきながら踊っているのだけど、
どこか虚ろな感じもする…
豊かさがもたらす独特の空虚さ。
白い月の光の下、そこに照らされているのは、実像か、それとも過去の幻か…


こんな風に思い描きながら弾いていたりします。

ドビュッシーを愛好しつつ、他の作曲家の作品もやっておきたくて、「いつか戻ってくるからね」とドビュッシーからは一旦離れた私。
ショパンの曲の美しさや弾きやすさに惹かれたり、もっと別の作曲家の曲もやりたい意欲が次々とわいてきて、もうドビュッシーに戻ることは出来なくなったかと思っていたんですが。。。
そんなことはなく、年月を経てさらに深く理解したくなっていて、戻ってきたというよりは、改めて関係を結び直したみたいな感覚ですね。

こんな風にして、他の作曲家の良さや面白さを知っていきたいと思っています。

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昨晩読み終わりました

私は基本的に読むのが遅いので、読了までに10日間くらいかかりました

いやー、凄い本ですね、これ
目から鱗がごろんごろん落ちましたよ。
読んでいる最中から感銘を受けていたことは、これまでの日記に断片的に書いてきていたので、お分かりいただけるかと思います

幼少期の音楽環境、怪我や仕事との両立に苦心するなど紆余曲折を経て、ピティナグランプリを獲得するまでの道のりから始まり、楽譜の読み方、和声分析、多忙な生活から編み出された独自の練習法、ピアノ学習者が陥りやすい罠とその回避法、レパートリーの増やし方など、かゆいところに手が届く内容になっています。
非常に論理的で分かりやすく、各項目が綺麗に整理整頓されていたとおもいます

ここからは私個人の感想になりますが…

まず金子氏のレパートリーの広さに驚きました
譜例がいくつか出てきているのですが、古典~現代曲まで様々な曲を取り上げていたんですね~。
それに、お父様がクラシックのレコードをたくさん所持していたということで、自然とクラシック音楽に触れる機会があったようで…。
私の家族でクラシック音楽を愛聴する人間は自分以外に誰もおらず、このように自然に音楽に囲まれて育ったというわけではないので、とても羨ましい話でした。
それでもピアノの名曲やコンチェルトのレコードは母が買い与えてくれたので、全く聴けなかったというわけではないんだけどね

そして、技術で困ったことはない楽譜を徹底的に分析することで、実際にピアノに向かう時には暗譜がすんでいるなど、普通にさらっと書いてあるんだけど、よく考えれば、
「す・すごい!!そんなことが本当に可能なの~?
って思えるような内容の文があったりして、金子氏のもともとの才能や、理解力の高さ、頭脳明晰さが伺え、感心しきり。

和声の記号や、音楽用語の一部(アルベルティ・バス、オルゲルプンクト等)は、恥ずかしながら勉強不足のため、初めて見たものが多かったのだけど、内容としては全く聞いたことがないもの、知らないものではなかったようです。

鍵盤に合わせた指のポジション移動は、今の先生にレッスンでずっと教わっていたことだし、ホールでの音の響かせ方はついこないだのコイワで学んだことだし、相対的に強弱を決めることについては、「亡き王女のためのパヴァーヌ」で学んだことだった

そして和声分析…。
まるで合唱の楽曲分析を読んでいるかのようだったので、これまで過去17年間にわたって培ってきた合唱の感覚と知識が活かせる!って思いました。
それに、昔アカペラの編曲をちょこっとしていた経験も、役に立ちそうです

自分の中に断片的に散らばっていた感覚なり知識のピースが、この本によって綺麗にまとめられ、一つの美しい絵になったかのようでした。
ということは、
「何となく分かったような気がする状態で満足して、それ以上突っ込んで考えなかった!」
という、詰めの甘さと、勉強不足がよく分かったということで、そんな自分が恥ずかしいです

共感する部分もいくつかありました。
リズム練習はやらない
は~い、私もやらないです。昔はやってたけど、いつの間にかやらなくなりました。先生からもやれっていわれなくなってたし。
というかそんなことしてる時間ないのよ、私。
ハノン、ツェルニーなんか嫌い
はい、はい、は~い!!私も嫌いです
ハノンはたまにやってるけど、やったとしても5分以内。ツェルニーに至っては、40番のうち22番まで来て止まっており、以来17年間封印されたままになってたし。
※しかし金子氏は、ここで、ツェルニーをやらないかわりに、ショパンのエチュードやると言ってレッスンへ持ち込んでるからね。私にはそんなことはとても出来ません
しかも「ブラームス 51の練習曲」やってたという話だし。
通勤時間を利用しての譜読み
これはある時期本当にやっていました
でも分析というよりは、本当にただ目で音を追いかけてるだけだったので、和声がどうとか、進行がどうとかという知的作業はしてなかったです

この本を読むことで、もっと楽曲について知りたい、理論も学びたい!という気持ちが強くなってきました~。
この本に書かれてる、理解しきれない部分も、もっとちゃんと分かりたいと思うし。

理論は苦手で、幾度か勉強の機会に恵まれたにもかかわらず全て挫折していた私が、再度チャレンジ完遂なるかは、不安が残るところだけど

時間がない状態での効率的な練習法について書かれているけれども、実際に自分が全てそれを出来るかというと、それはかなり難しい部分もたくさんあるので、どこまで実践できるかどうかというのもあるんだけどね。

少しでも近づけたらな、と思います。

最後に、この本を紹介してくださったゆっきーさんに、深く感謝致します
ありがとうございました

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今日発売の雑誌『Kiss』にて、「のだめカンタービレ」復活しましたぁ♪

確か作者が出産のために休載してたんでしたよね。
それ以来、首を長ーくして待っておりましたよ。

ちょうど前回がものすごーくいいところで終わっていたんで、続きを待ちわびてるファンの方たくさんいると思います。

早速今朝、雑誌を買ってしまいましたぁ♪

表紙はのだめがピアノを弾いているところで、紙がキラキラしております。
付録はのだめのクリアファイル♪
いつも付録にのだめのクリアファイルがついてる号は買ってるので、うちにはのだめのクリアファイルがいくつかあります。

読むのが楽しみだわ♪

のだめの作者・二ノ宮知子さんが出産したのは去年の10月24日だそうで、うちの子と大体1年違いだぁ!って思った覚えがあります。
しかも帝王切開。。。
あのハラキリ後の苦しみを、二ノ宮さんも味わったんですね

のだめの22巻が出るのは8月だそうで、今回はDVD付きなんだそうです。
鳴り物入りの復活ですね~!

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2月8日の仲道郁代さんコンサートで、

「仲道郁代さんの新刊でーす」

ということで、販売していたのがこの本でした。

仲道さんの解説による、ピアノの歴史や名曲が書かれたものらしく、

しかも仲道さん演奏のCDまでついてるんですよ~。

どうしようか迷った挙句、帰り際に、

「アンコール曲も収録されていまーす」

の声で、とうとう購入に踏み切りました。

そうなんですよ。。。「愛の挨拶」が入ってるんですよね。

その前に「celeste 仲道郁代愛奏曲集」 も既に買っていたので、ものすごく散財したコンサートとなってしまいました。。。


ちなみにこの本の目次はこんな感じです。

Part1 ピアノの名器を知る
第1部 ピアノの名器の世界
第2部 ピアノのしくみ
第3部 ピアノ誕生ものがたり

Part2 仲道郁代のピアノ・レッスン

Part3 ピアノの名曲を知る
第1部 ピアノの名曲を聴こう
第2部 これだけは押さえておきたい ピアノの名曲
第3部 歴史を作った大ピアニスト
第4部 聞きのがせない! 世界で活躍するピアニストたち


なかなか盛りだくさんな内容ですよね。

帰りの電車の中で、パラパラ読みしただけなので、まだすべてじっくり読んだわけではないのですが、

Part2の仲道郁代のピアノレッスンは興味深い内容でしたね。

幼少時代からピアノが好きだったことや、学生時代から使っている楽譜の写真が載っていたりしていましたし。

和音の役割など細かいところまでびっしり書き込まれていて、熱心な勉強ぶりがうかがえました。

そのほか、コンクールのことや、コンサートのこと、仲道さんが経験され、感じたことが書かれています。


また、Part1では、ピアノの歴史を追っており、スタインウェイやベーゼンドルファーなど、

各メーカーのピアノについて書かれていたり、チェンバロやフォルテピアノの説明もありました。

しかもCDの前半は、仲道さんの演奏じゃないのだけど、そのチェンバロやフォルテピアノなど、

古いピアノの先祖4種類の音が聴けるようになってるんです。

これはおもしろかったですよ~。


かなりかゆいところに手が届くような内容。

コンサートに来ていた親子連れが、娘に買ってあげたりしている光景を見たりしましたが、

子供はもちろん大人でも楽しめる内容になっています。


CDは古いピアノ4種類の演奏に加え、仲道さんの演奏が大体13曲くらい収録されてます。

シューマン/リストの「献呈」や、エルガーの「愛の挨拶」、ドビュッシーの「月の光」、

ショパンの「英雄ポロネーズ」、「ピアノ協奏曲第1番」などが入っていて、

しかも各曲の聴きどころが曲によっては楽譜付きで書いてあったりするんですね~。


何かまわし者っぽい記事になっちゃいましたが;^^

かなりおすすめ本です!

(自分でもちゃんと読もう!)

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