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ラフマニノフ、候補の3曲(「音の絵」Op.39-8、前奏曲Op.23-2、23-5)の中で、どれを最初に弾こうか迷っているのデス。
弾きたい曲から弾けばいいじゃないか、と普段なら無謀でも突っ込んで行っちゃうところデスが…
ラフマニノフを弾こうということ自体がそもそもキアラ的に無謀であり、しかもその候補が「音の絵」又は「前奏曲」というのだから…
やっぱり色々考えたくなってしまうデス。
自分が現在持ってるレベルを活かし、引き上げ、しかも音楽的に表現も出来て、暗譜しても迷わない曲はどれか!
(って、多くを望みすぎだろうか、ラフマニノフで)
となると…頭を抱える…
それには理由があるデス。
キアラが今の先生に出逢う前、習っていた先生のところで、一曲だけラフマニノフを弾いたことがありました。プレリュード「鐘」デス。
楽譜を用意する際に、先生が、
「プレリュードは、他の曲は弾かなくてもいいから、曲集で買わないでピアノピースで用意してね」
って仰ったので、他の曲はさぞかし難しいのだろうなと思ったデス。
それに「音の絵」に関しては、弾きたいのですがと打診すると、
「弾いちゃダメ!」
と何と否定形で却下!
なので、あまりの難易度の高さ故、容易に手を出してはいけないという意識がすり込まれてしまったのデス。
キアラはここで、今の先生に相談してみようかと思うデス。
もしかしたら、「幻想即興曲」だけに集中されては、と言われるかも知れない…
あるいは、候補以外の曲を逆にすすめられるかも…
自信がないデスが、とにかく聞くだけは聞いてみようかと思いますデス。
発表会も無事に終わり、さて、次は何を弾くか…と思っているデス。
新しい曲へ行く前に、キアラは是非「革命」をもう少し掘り下げてみたいと思うデス。
というのも、せっかく発表会前まで練習して、弾けるようになってきたので、発表会終了を区切りに弾かなくなってしまうのは何だか勿体なく思えてきたからデス。
もっとドラマチックに、悲劇的に、弾けないだろうか…もっとやりたいこと、知りたいことが増えたデス。
今後も大切に弾いていきたい曲デスから…。
その後は、途中になっている「幻想即興曲」と、あともう一曲…何かやろうと思っているデス。
さて!
これまで譜読みしたまま自主的保留にした曲は…ううっ、何曲あるだろう…。
きちんと最後まで弾きたいと思うのデスが、キアラの場合、その時一番弾きたい曲を選択してしまうので、どうしても全部に手が回らなくなっちゃうのデス。うう、悪い癖だよう。
一曲一曲に、
「ごめん、必ず完成させるね!だから待っていて!」
っていいたい気分デス。
で、今弾きたいのは、実は
ラフマニノフ
なのデス。
(あれっ、モー様。はどこへ?いえいえ、ちゃーんと野望は持ってるデスよっ、と言い訳)
先日聴いていた、「音の絵」Op.39-8が有力デス。
でもプレリュードも弾きたい!
迷うなあ。
一度Op.23-2(変ロ長調のやたらと派手なヤツ)の楽譜を見てみたのデスが、あまりの楽譜の黒さに辟易
Op.23-5の方が、まだ譜読みはしやすそうでした。
来月あたりから始めようと思うので、せいぜいそれまで気持ち良く?悶絶していようかと思います。
出産ぎりぎりまで、ピアノは弾いていたいデスね!
ピアノに向かって練習・演奏するときの姿勢や意識が変わった…といってもいいかも知れないデス。
まず、人と比較して惨めになることがなくなりました。
特に「革命」を練習しだしたあたりからデス。
「革命」を弾く以前、どうもキアラは、上手下手で他人の演奏を聴いているところがなきにしもあらずでした。
上手な人と自分とを比較して、惨めになることが多かったデス。あそこまで行くには、キアラはまだまだだ、と…。
基準が自分の中ではなく、他人のレベルによるところがあったんデスね。
人の素晴らしい演奏を聴いて、じゃあ自分も頑張ろう!と目標を持つのは、いい刺激を受けたと言えるデスが、キアラのような考え方はネガティブかなあ…。
焦りやすくなるし、無理をしやすくなっていたデス。
でも、「革命」はコツコツと、微に入り細にわたって練習したデス。
ほとんど長いこと、人前でも弾かなかったデス。
そうしている間、知らないうちに練習スタイルが出来てきたと思うデス。
人とも比べなくなりました。
自分には、自分の上達するペースがある…。
そう思うようになったデス。
それは、再び人前で弾くようになり、人の演奏を聴く機会を得ても、変わらないものとなっていました。
今回の発表会で、皆さんのとても丁寧で気持ちのいい演奏を聴き、既にもう上手下手を超えたところで演奏を聴いているのがはっきり分かり、すごく感動した演奏に関しては、
「きっと、家でとても丁寧に、コツコツと努力した時間があったのだろう」
と、その人がしてきたであろう練習の過程を思い描く余裕が出来ていたデス。
先生は絶対に生徒さんを他人と比べないデス。
手の大きさや、体つき、悩みなど、それぞれに違うから比較のしようがないと仰います。
それがキアラを含め、生徒さんを大きく安心させて一因でもあるデス。
比較は、自分の心から生まれる…
比べるなら、過去の自分と比べて、良くなっていれば喜ぶ。そんな感じがいいかなと思っているデス。
あとは、以前の日記にも書いたデスが、本番前こそゆっくり・ゆったり練習が大事ということが腑に落ちたことも大きな変化デス。
本番は、やっぱり緊張して暴走してしまいましたが、でもこのことに気づけて本当に良かった、と思いましたデス。
あとで先生に聞いたら、
「よくコントロールされて、音楽の流れもとても良かったですよ。きれいでしたよ!」
と仰ったデス。嬉しかった。
発表会に出る機会はずっと先になるデスが、このことを決して忘れず、ピアノの腕も出来るだけ落とさないで、復活したいものデス。
いい発表会に出られて嬉しかったし、何よりもピアノが弾けるのが幸せだ、と改めて実感したデス。
昨日は家に帰ってから、家事をやっていたのでアップ出来ませんでしたが…
発表会のプログラムは以下の通りデス。
<第1部>
- 花の歌…ランゲ
- ノクターンNo.8、No.20(遺作)…ショパン
- ソナタOp.14-2 第1楽章…ベートーヴェン
- ソナタOp.7 第2楽章…グリーグ
- 「木馬の騎士」「むきになって」「おどかし」「こどもは眠る」『子供の情景』より…シューマン
無言歌No.1…フォーレ - ワルツNo.8…ショパン
- プレリュード「無伴奏チェロ組曲No.1」より
No.1プレリュード「平均律第1巻」より…バッハ
アダージョ ソナタOp.110 第3楽章より…ベートーヴェン
グノシエンヌNo.1…サティ - 即興曲 No.3…ショパン
♪休憩♪
<第2部>
- エチュードOp.10-12「革命」…ショパン
「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲…モーツァルト
- プレリュードとフーガNo.19…ショスタコーヴィチ
アラベスクNo.1…ドビュッシー
ソナタK.330 第1楽章…モーツァルト
- ノクターンNo.8…ショパン
即興曲 Op.90-3…シューベルト
- 舟歌…ショパン
- 「イオランダ」「エスコヴァード(叱られて)」「エスパンシーヴァ(素直な人)」…ナザレー
- 即興曲No.1、No.4「幻想即興曲」…ショパン
- スケルツォNo.3…ショパン
さて。
当日朝、キアラはドレスに靴に髪をセットするためのホットカーラーに楽譜に…と大荷物で会場に行ってしまいましたデス。
妊婦のくせに重いもの持って歩くなんて…しょうがないなぁ、と思っていたデス。
会場に到着し、最終リハーサルを行ったデス。
他の生徒さんが弾いてるのをすっかり聴き入ってしまいました。
ピアノはスタインウェイでした(型式は見忘れた)。
しかも、触れて音を出してみてびっくり!
こんな弾きやすいピアノ、滅多に会えないよー!って思ったくらい、相性のいいピアノでした。
ホールも小さいながら落ち着いた雰囲気だし、弾くにはとてもいい感じー!ゆったりいけそう!
って安心したのもつかの間、急に心臓がドキドキし始めてしまったデス。
やばい、緊張…。
しかし、ホールは高台に建っており、周囲は若葉があおあおとした木々がいっぱい。
そしてお天気にも恵まれ、美しい青空と爽やかな風が吹いてきていたデス。
環境が、そして弾きやすいピアノが…自分を助けてくれそうな気がしたデス。
プログラムをご覧になって分かるかと思いますが、キアラの出番は第2部の最初でした。
それまでじっくり第1部の演奏を聴けたデスが、これがまた気持ちがよくて、すっかりリラックスしてしまいましたデス。
本番は少々緊張して固くなったデス。
何度も音を外しましたが、音楽の流れだけは止めないように弾きました。
少し雑になってしまったかな…
でも、いい音は出せたと思っているデス。
やるだけのことは、やりました。
終演後は、生徒の皆さんと先生と、ホール近くのお洒落なお店で軽い打上げ(お茶会?)をしたデス。
発表会のことや、練習のことなど、色んな話をしました。
生徒の皆さんとは、もうすっかり顔なじみで、皆さんとお会い出来るのも発表会の一つの楽しみなんデス。
まるで、ちょっとしたピアノサークルみたいなノリデスね。
これはそのお店で出たスコーンデス。
クリームが生クリームではなく、何か本格的なクリームを使ってるそうデス(名前はわすれちゃいましたが)。
フルーツがとてもみずみずしく、贅沢な感じのするケーキでした。
充実した、とてもいい発表会でした。
感想やその他の思ったことなどは、改めて書くデス。
やっぱり今年は、普段の発表会前夜と違う…。
こんなにゆったりとした気分で前夜を迎えられるとは、思ってもみませんでしたデス。
まず、焦りがないデス。
舞台上で、しっかりと音楽に耳を傾けていれば大丈夫、という気がするのデス。
先生が「ゆとりをもって、ゆっくり練習しましょう」と仰ったことが、これほどまでに重要な意味を持つとは…
さすが先生デス。
先日、リハーサルの時間のことで先生からメールがあり、
「調子は如何ですか?ドンと座ってラクに腕を前に出しながら、ゆったり指先を丁寧に使いながら練習してみて下さいね」
という文があったデス。
キアラ、どんなにこれが嬉しかったか。
先生は、生徒の緊張をほぐすためにも、よく気を遣って下さる方なのデス。
さて!
明日は楽しんでこようっと♪
これから先、舞台に出られるのは当分先になりそうデスから。
☆シマノフスキ 変奏曲Op.3 ☆Oriental Wind 久石譲 <リベンジ> ☆リスト 愛の夢第3番 ☆ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番Op.13「悲愴」全楽章 ☆吉松隆 ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードによせて <続投> ☆ショパン ポロネーズ第6番Op.53「英雄」 ノクターン第13番Op.48-1
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