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「名曲探偵アマデウス」。。。相変わらず再放送を録画して見ております。
しかも今回はベートーヴェンの「悲愴」。
これを見ずしてどうする?とまたしても意気込んだ私でした。
というのも、「悲愴」は2011年リベンジ曲で予定しており、リストの曲のどれかとダブルメインとして弾いていこうと思っているからであります。
りんりんがお昼寝してる間にじっくり鑑賞~
ピアニスト:仲道郁代
解説:平野昭
「悲愴」は、ベートーヴェンが27歳のころ作曲した作品(1798~99)。
このころから、耳が聴こえなくなり始めたといわれている。
第1楽章
「悲愴」を雄弁に物語っている。
ハ短調(破綻のハ短調)… ベートーヴェンにとって、特別な調性。
○序奏部…”Grave”(重々しい、荘重な)
当時としては、ゆったりした序奏部が付くのは珍しい。
10小節の中に強弱が19もついており、巧みな効果を生み出している。
(ppで希望の光が見えてきたかと思うと、ffで運命がそれを押しつぶしてしまう…というように)
減七の和音がドラマティックで、強い効果を表している。
○第1主題…Allegro。抑えつけられたエネルギーが、強い焦りや緊張感を表す。
呪縛から逃れたくて、必死になっている様子。
○第2主題…変ホ短調に転調→掟破りな転調
ソナタの場合、通常なら短調だと第2主題は長調に転調するはず(変ホ長調)。
しかし、短調へ転調している…尋常な曲ではない!
短調から短調へ転調することにより、単なる抒情的な主題ではなく、もっと深いものを当時の人は感じたのではないか。
○展開部…序奏のはずのグラーヴェ主題が現れる。
これはコーダにも帰ってくる。(曲中3回も出てくる)
このグラーヴェ主題のもつ意味を確認しながら、ドラマを展開すること。
「美しいものにするためなら、破りえない規則などない」
第2楽章
思わず歌いたくなるような旋律。
男性の声域から、女性の声域へ移り変わる。
後半テーマの内声に三連符…プラスへ向かう、高揚感が増す。
悲しみが突き抜けた先の何かを見つけられるような気がする。。。
第3楽章
カノンにより、前進する勇気が持てる。
終わり方に特徴…運命を決然と受け止め、変えてていこうとする心を表している。
人の手で、物事をよりよく変えていこう!という、ベートーヴェンの中のテーマの一つを表しているのではないか。
「悲愴」…自分に降りかかった運命を変えていこうとするエネルギーを感じるタイトル。
将来への不安、耳の疾患への不安を描くと同時に、運命から抗おうとする強い情熱を表している。
○同時に、普遍的な「悲愴」を描きたかったのかもしれない。
ベートーヴェンは政治に関心があり、啓蒙思想を学んだ。→自らの思想を音楽で表現しようとした。
ただ悲しいだけの曲ではなく、運命に立ち向かっていこうとする情熱を込めた曲である。
ベートーヴェンはこの曲を、個人的な感情で書いただけではなく、痛みや不安を抱える人々のために、勇気を奮い立たせるために書いたのではないか。
…すみません、今回はあまりにも深すぎて、記憶力がついてこれず、番組を見ながら書きました
なので、ごちゃごちゃした文章になっていると思います、ごめんなさい
今回は、お読みいただければ分かるとおり、第1楽章を中心に楽曲分析がされています。
この曲が作曲された当時では、革新的なピアノソナタだったんですね~。
第2主題の部分、短調→短調の転調なんて、「尋常な曲じゃない」って平野先生解説されてましたからね。
驚きとともに、深い意味を感じ取っていたのでしょうね~。
「運命に抗おう、立ち向かおうとするエネルギーを感じられる」という表現が、後半に何度も繰り返されていましたが、私はこれを聴いて思いだしたことがありました。
大学時代、合唱サークルの交流校の常任指揮者J先生が、
「『悲愴』のあの『ジャーン!』って最初の和音、あれは悲しみのどん底にいるのではなく、悲しみから立ち上がろうとする力を持っているという意味なんだな」
というようなことを仰っていたんです。
私は浅薄にも、この冒頭の部分を「悲しみに打ちひしがれた様子だ」って思っちゃってたんですが、この言葉で目からうろこがごろごろ落ちました。
今でも忘れずに大切に胸に刻みつけていますが、今回この番組を見て、よりその考えがしっかりと定着したように思います。
再来年、この曲を弾く時には、またこの日記を読み返すなり、番組を見るなりして、曲作りをしていきたいと思います。
なので、土曜に録画した「名曲探偵アマデウス」を観ることに。
先日のショパンの練習曲Op.10や、「英雄ポロネーズ」を観て、すっかりはまってしまった私。
今回はリストの「エステ荘の噴水」でした。
ピアノは小山実稚恵さんです!
小山さんと、音楽評論家の野本由紀夫先生のお話で、分析がされていきます。
ポイントはこんな感じでした。
この曲は、後のフランス印象主義のさきがけとなる、当時としては斬新な曲
→音楽の常識を覆す…これまでの和声を無視した作りになっている。
→つかみ所がない感じ。調性がめまぐるしく変わり(5種類くらい?)、しかも冒頭は、ずっと属和音の連続。
→文法になぞらえると、属和音は動詞、主和音は目的語のようなもの。主和音に帰結することで安心感や安定感を得られるが、属和音が続くと、曲がどこへ行こうとしているのかが分からなくなる。
ラヴェルは、この曲に影響されて「水の戯れ」を作ったという話。
→「エステ荘の噴水」と「水の戯れ」との比較あり。
→同じように、調性がめまぐるしく変わる箇所がある。
この曲は、エステ荘に滞在したリストが、数多くの噴水の美しさを、音楽で表現しようとした。
→その日の天気であったり、空気の澄み具合であったり、色であったり。。。その時々によって見え方が違う。
→それを見たリストの心の動きもあり。
→目に見える景色と、心の動きとが、上手い具合に織り交ぜられて出来た曲だと、小山さんは語っていました。
曲中、ヨハネ福音書からの引用があり、そこから転調し、曲調ががらりと変わる。
→実はリストが聖職者になってから書かれた曲、ということが提示される。
リストの晩年は華やかな青年時代とは打って変わり、人生の挫折を味わい、絶望感と諦念に満ちたものとなっていた。
→「巡礼の年 第3年」の他の曲を聴いてみると、重く、暗い哀しみに満ちている。
→特に第2・3曲のタイトルになっている「糸杉」は、キリスト教では「死」の象徴。
→しかし、その中にあって、「エステ層の噴水」は、不思議な明るさを持っている。
→リストはこの曲に救いを求めていたのではないだろうか。
→人に聴かせるというより、自分のために書いたのではないだろうか、と解釈される。
→美しいだけでなく、リストの内面を映した非常に奥深い名曲である(水=鏡=自分の姿、心までもが映る)
いやー今回も、コメディを含みながらも深々とした内容でございました。
特に、晩年のリストの孤独と絶望。。。
胸が締め付けられるような思いがしました。
若い頃モテモテで、コンサートを開くとご婦人が失神したとかいう逸話まである中で、晩年は様々な不幸が重なって追い詰められていく。。。
その中で、救いを求めるような、冬の一瞬の晴れ間のような「エステ荘の噴水」。
あの美しさは、小さな希望の光なのだろうか。
それとも、もう帰ってこないものへの遠い憧れ、追憶なのだろうか。
この曲の明るさ、美しさがどんなものであったかを知ったとき、泣けて泣けて仕方がありませんでした。
この曲、弾きたい。
弾けるかどうか分からないけど。。。
多分今の私じゃ弾けないかも知れないけど。
弾くなら、浮気曲ではなく、きちんと大切に向き合って弾いていきたい。
そう思いました。
そして、今まで持っていたリストのイメージは一掃され、どんな人であったか、知りたくなってきました~。
昨日危険区域へ足を踏み入れたとき、リストの伝記を買おうかどうしようか迷って、結局買わなかったのですが…。
やっぱり読みたい~!!
そしてまた散財…
もう物欲魔神と化しているキアラなのでした
なのにモチベーションは緩やかに下降気味
一応暗譜をするようにはしてるのですが、どうもそれを無意識に回避したいらしく、時間が出来てもピアノに向かうまでにぐずぐずしてしまう日が増えています。
そんなに暗譜が嫌か、私。。。
一度ピアノに向かってしまえば、案外スムーズに練習に入り、集中も出来るのですが、向かうまでがね~
そんなとき、たまたまテレビで見かけた「名曲探偵アマデウス」。
そういう番組があるということは前から知っていたのですが、実際に目にするのはこれが初めてでした。
土曜日教習所から帰ってきて、チャンネルを回していたらやっていたんですよ(再放送だったと思う)。
しかも曲はショパンの練習曲Op.10。
取り上げられていたのは、Op.10-12、10-9、10-3「別れの曲」。
率直な感想は…
とっても、と~っても面白かったっっっ!!!
仲道郁代さんや音楽評論家の解説は、音楽理論と感情表現をいい感じに結びつけて説明してくれるので、面白く分かりやすく観る側に届くのです。
Op.10-9がリストとの友情の曲なんて、知らなかったよ~!!
「別れの曲」に郷愁。。。うーん深い。
「革命」の強弱は感情の振り幅を表してる。。。自分弾いたとき、そういうの意識してた?
いろいろ再発見&知らなかったことが盛り込まれ、弾きたい気持ちがアップしてきました~
そういえば以前、デジたろうさんが「英雄ポロネーズ」を弾くということで、私にこの番組の「英雄」の回をDVDにして渡してくれたことがありました。
しかし、いろいろと忙しくて観る暇がなく、そのままになってしまっていたんです
デジさんごめんなさい!
なんてもったいないことを私はしていたのでしょう
「練習曲」でこれほど威力がある番組なら、これは何をおいても観なければ!と思い、昨晩時間を取って観ることにしたのです。
ポイントとしてはこんな感じでした。
主調(変イ長調)に対して、冒頭16小節では変ホ長調の和音(属和音)が強調されている。
→主調へ解決する力を使った、主題への息の長い「タメ」。
→この「タメ」によって、主題の華やかさが強調
ポロネーズの典型的なリズムは中間部分7小節しか書かれていない。
→しかし、あちこちにポロネーズにリズムは隠れており、典型的なリズムが書かれていなくても、全体から感じることが出来る。
34小節、102回にわたる左手オクターブの繰り返し(左手インベーダー部分)。
→内なるエネルギーの高まりを表す。
143~150小節のCのアクセント。何故不自然な位置にアクセントがついているのか?
→この部分はヘ短調(哀しみに満ちた調)になっており、Cはヘ短調の属音。
→これを鳴らすことにより、ヘ短調へ解決の予感…「哀しいまま、終わってしまうの?」と思わせておいて…
→151小節以降で嬉しい裏切り!変イ長調へ解決!
→これにより、主題に帰ってきたときの喜び「ああ!やっぱりそうこなくっちゃ!」みたいな気持ちが高まる。
→哀しみの表情から喜びのそれへ。革命により傷ついた祖国に明るい未来をと希望を見出したいショパンの気持ち!
ショパンは、愛する祖国の人々を鼓舞させる、未来への希望を持たせるための曲を書きたかったのではないか
うおおお~!!
深い!深すぎますぅぅぅ!!
しかもストーリー仕立ての上に、上手い具合に解説を乗せ、しかも音楽理論も散りばめた内容。。。
面白く、自然に分かるようになっていて、その出来の良さには感嘆致しました
見始めの時はコーヒーとおせんべいを用意して、食べながら観ていたんですが、おせんべいが楽譜に変わりましたからね!(もちろん楽譜は食べてませんよ!)
もう居住まい正して観ちゃってましたからね!
特に注目したのが属音(V)→主音(I)の関係を上手く利用した点を指摘していたことで、これを感じながら弾くだけでも随分表情付けをすることが出来るんだ、と再確認しました。
自分自身、この辺を気をつけるようになったのがつい最近なので
曲の中にこれほどいろいろ盛り込まれているとなれば、もっとしっかり楽譜を読み込むことが大切になってくるんだなぁ。。。と反省。
143~150小節のCのアクセントなんかは自分でも気にしていたけど、ポロネーズのリズムとかは正直意識してなかったからなぁ。。。(しようよポロネーズなんだからっ)
「名曲探偵アマデウス」は、他にいろいろな曲を取り上げており、ピアノ曲に限らずオケものも出てきます。
今更ながら、注目したい番組ですね。
というかDVD出てくれないかしら。。。
永久保存版にしますよ~。
個人的に取り上げてほしいのはやっぱりスクリャービンですね。
私にとっては今最も謎に満ちた作曲家なので。。。
代表作はやっぱりソナタ?それとも左手のためのノクターン?
出来れば後期の作品がいい!
でもってソナタなら「黒ミサ」がいい~!!
もちろんピアニストは、小山さんでっ
…妄想が止まりません
妄想はさておき。。。
このように素晴らしい放送を録画して、分けてくださったデジたろうさんに感謝、感謝です~
これ観てモチベーションが復活し、ピアノの練習出来ましたから
観るのが遅くなっちゃって本当にごめんなさいね!!
☆シマノフスキ 変奏曲Op.3 ☆Oriental Wind 久石譲 <リベンジ> ☆リスト 愛の夢第3番 ☆ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番Op.13「悲愴」全楽章 ☆吉松隆 ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードによせて <続投> ☆ショパン ポロネーズ第6番Op.53「英雄」 ノクターン第13番Op.48-1
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